至誠の幸せな子供時代

  1. Family

以前から病院にお願いしていたのですが、昨日、至誠の姉が上京し、やっと至誠と面会することができました。


せっかくお姉さんが来てくれたのに、至誠はやはり「眠り王子」。でも私たちの言葉はきっと聞こえていたと思います。


お姉さんに、夜は家に泊まってもらいました。久しぶりに自分以外の人のために夕食を作り、至誠の子供の頃の話を聞きました。


泣き虫で、すぐにビービー泣いていたこと。


小さい頃は病弱ですぐにお腹を壊したり熱を出したりしたこと。


しょっちゅう鼻血を出し、至誠のシーツや枕カバーは鼻血が転々としていたこと。


3日とあけず犬を拾ってきて、母に返してきなさい、と言われて泣き泣き河原に返しに行ったこと。


保育園に行っても4日くらいで「つまんない」と言ってやめてしまったこと。


それまでは中の下だったのに、小4くらいから急に成績が良くなり、大学に行くことになったこと。


大学の入試の時、鼻血が止まらず、別室で試験を受けて落っこちたこと。


本人からは聞いていなかった側面ばかりでした。


猫はずっと飼っていたけれど、犬を飼ったことはなかったと聞き、「東川に落ち着いたら、保護犬でも買いたいね」と至誠が言っていたのを思い出しました。


至誠自身が語っていた子供の頃は、


いつも川で遊んでいたこと。


畑のスイカを盗んで食べたらそれは自分の家の畑だったこと。


といったたわいのないことばかりでしたが、お姉さんの話を聞いて、小さかった至誠の幸せな子供時代が浮かび上がってきました。


急速に目まぐるしく変わっていく日本ですが、至誠の故郷の田舎はあまり大きく変わっていません。そのせいでしょうか。あの田舎の景色のそこかしこに、至誠の子供の頃の姿が見えるのです。


昨日は雨の1日でした。今日は青空が見えるでしょうか。

Day2

泣き虫だった至誠。
今もちょっと泣き虫。

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