38回目の結婚記念日の贈り物

  1. Family

「家族の入院」というタイトルで初めて家人の急性白血病のことを書いたのは、去年の3月12日のことでした。

家族の入院→http://yuka-shimoda.jp/family/398/

あれから1年。

今日は私たちの38回目の結婚記念日です。

 

そして、今日は担当医と家人と私の3人での面談の日でもありました。

家人の退院が3月19日に決まりました。
 
それに伴い、退院後の生活や、懸念されること、気をつけなければいけないことなど、1時間ほど医師からお話を伺いました。
 
このコロナ禍にあって、退院には大きなリスクがつきまといます。
 
しかし、点滴から投薬に切り替わり、リハビリも進んである程度体力がつき、食欲も出てきた今の状態では、このまま入院しているより、自宅療養の方が効果があるとのことでした。

昨年10月に虎の門病院に入院して、途中、2週間の一時退院はありましたが、すでに6ヶ月になります。

それ以前にも、10ヶ月の抗がん剤治療による、別の病院での入院がありました。

12月の臍帯血移植を経て、ここまで来たことを思うと、胸がいっぱいになるとしか、言いようがありません。

コロナのワクチン接種についてお聞きすると、移植患者の場合、副作用のリスクが大きいので、通常でも一年はワクチン接種はしないとのこと。

免疫抑制剤を使い続けていることもあり、免疫力は確実に下がっています。

そのうえ自分以外の造血細胞が新たに入ったことにより、細胞も新しく生まれ変わっているため、全てにおいて「2歳児」のようなものなのだそうです。

紫外線にも慣れていないので、敏感肌用の日焼け止めを必ずつけるように、という指導もありました。

食べるものも、生物や生卵、納豆はダメ。アレルギーを起こさないように、少しずつ試しながらいろいろなものを食べるようにとのことです。
 
まさに離乳食状態。?
 
食事制限もあり、またコロナに対しては神経質すぎるほど備えなければいけない状態です。

カフェやレストランでの外食はもちろんできませんし、ショップや人の多い場所へ行くことも一切避けるつもりです。

東川の家も、飛行機に乗れるのは早くて2ヶ月後と医師には言われています。

そんな不安や、越えなければいけない壁があるとは言え、家人にとっても私にとっても、やっぱり退院は嬉しい。

今からの1週間をカウントダウンしています。

退院は、39回目の結婚式記念日の最高のプレゼントになりました。

 
東川の家の庭にあるサクランボの木。
もう蕾が膨らみ始めていた。

 

 

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