ふたりのクリスマスイブ

  1. Family


クリスマスイブの朝、東川に来ました。


私にとってクリスマスイブは特別な日です。

幼い頃、母は弟と私のために、クリスマスにはクリスマスらしいご馳走と飾り付けをしてくれました。イブには家族みんなで食卓を囲んで、母の手料理を食べるのがいつものことでした。


ある年、父が職場の人と麻雀をしていてディナーに帰ってこなかったことがありました。クリスマスの曲と豆電球を灯したクリスマスツリー。その景色の中、母と弟と3人でご馳走を食べました。


そのときのことを、母は後々までチクリチクリと父に言っていたものです。今となってはそれも懐かしい思い出です。父の仕事の関係で、北海道の中を転勤する生活でしたが、どこに行ってもホワイトクリスマスでした。

東川2M houseでの初めてのクリスマス。


至誠とも、イブにはできるだけ家で一緒に食卓を囲んできました。お互い仕事のために、それが叶わない時もありましたが、1人であっても私たちは常にやりとりしていましたし、孤独に感じたことはありませんでした。


この2年間、クリスマスは至誠は入院中でした。そして去年の12月25日は臍帯血移植の日でした。それは神様からの贈り物だと私は思おうとしました。


今年のイブ、私は東川の家で夜までリモートミーティングが続いていました。
最後のミーティングが終わったのは7時を過ぎていました。それから音楽をかけてゆっくりと料理をしました。ささやかですが、少しだけクリスマスらしい彩りを添えて。


テーブルクロスをかけ、たくさんのキャンドルを灯し、至誠の写真をそばに置き、薪ストーブにも火をつけました。そして2人でゆっくりと、外の雪景色を眺めながら食事を楽しみました。


幸せは日々の暮らしの中にあると信じています。


それは大げさなことではなく、料理をし、しつらえをし、その時間を慈しむーーこんな小さな楽しみ方が支えてくれることなのだと思います。


幸せに生きるためのテクニックを持つこと。私がこれからできることは、その一端を伝え続けることです。
家はおおらかに優しく私たちを包んでくれます。家は人生のシェルターなのかもしれません。

少しだけクリスマスの気分を加えて。


12月26日。今日は至誠の2度目の月命日です。親友が北の住まい設計社のショップで買ってくれた蜜蝋のキャンドルは、この時だけ使うことにしています。夜明けとともにキャンドルを灯し、至誠にたくさんたくさん話をしました。


いつもは感情と向き合うことを避けているけれど、この時だけは存分に泣いていいと決めました。


そしてまた明日から、私たちは静かに時間を重ねて行きます。

この朝、99歳の義父に手紙を書いた。

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