小さなピクニックーー幸せな日曜日の過ごし方

  1. Lifestyle

1日中快晴の、穏やかで暖かな10月の日曜日。
小さなピクニックに行きました。

ピクニックといっても、歩いてほんの5分ほどの公園です。
けれど、それは間違いなく幸せな時間でした。

この日、朝、家人とFaceTimeをして、そのままま寝落ちしてしまい珍しく朝寝坊。
ゆっくりと起きて、光をいっぱいに浴びたベランダに出ました。
再び家人とFacebookをしながら、ブランチの果物とお茶。

ほぼ日のエッセイを執筆中。^_^


話をしているうちにもう病院のランチタイムになったので、私も簡単にお昼ご飯を作って家人と一緒に食べました。
もちろんベランダランチ。

冷凍庫にあった栗ご飯でおむすびを2つ。
小さな卵焼き。
漬物代わりのシソの葉。
ベランダから摘んだイタリアンパセリを彩りに。
加賀棒茶を添えれば、立派なランチ。

ランチにみかんがついてきた!とうれしそう。

ステイホームをするようになって、短時間で自分が満足できる食事を作ることができるようになった気がします。

なんでも練習ですね。

そうこうしているうちに、東向きのベランダは日が陰って少し寒くなってきたので、ベランダから撤退。
たっぷりの日光がもったいなくて、小さなピクニックに行くことにしたのです。

東川の北の住まい設計社で買った、ピクニック用のシートをまだ1度も使っていなかったので持っていきました。
これが大活躍。

裏に銀色のシールが貼ってあるので、湿気も通さず、土の冷たさも感じません。
キルティングになっているため、ほんわりとしたクッション性もあります。
そして何より、広げた時に気分が上がるタータンチェック!

持ち手もついていて、これまた便利。

小さなピクニックを楽しむためのコツは、お茶とお菓子を持っていくこと。
もちろん、ちゃんとしたランチを持っていくのがベストですが、こんな風に突然思いついた時はお茶とお菓子で充分。
熱々の紅茶を魔法瓶に入れ、いただいたクッキーを小さな缶に。
そして高橋工芸の木のカップも。
これがあると俄然お茶気分になります。

イギリスに取材に行っていた頃、いろいろな公園のベンチや芝生の上で、こんなふうにお茶をしている人たちを見かけました。
大抵ポットとマグカップ、そして手作りのケーキのひときれを包んで持ってきていました。

この公園は、住宅街の真ん中に数年前に作られた小さな公園なのですが、遊具はほんの少しで、真ん中の広いスペースが芝生になっています。
そして芝生の周りには木が植えられていて適度な木陰もあります。

天気の良い日曜日。
予想通りたくさんの家族連れが集まっていました。

みんな芝生の周りの木陰にシートを広げて、芝生の真ん中に向き合うように座っています。
ハロウィンが近いせいか、扮装した子たちもいます。
シャボン玉をしている子や、ボール遊びをしている子もいます。

適度に賑わっているのが、またとてもほほえましくて。

眺めているうちに、父と一度だけ、小さなピクニックをしたモエレ沼公園の午後を思い出しました。

あの時ほど幸せそうな父を見たことがありません。
「外でご飯を食べるのは何年ぶりだろう」と言って、コンビニのおむすびをおいしそうに食べました。
その日、急に思いついて行ったので、手作りのお弁当を作る暇がなかったのです。

でも、充分に美しく、満たされた午後でした。

芝生を駆け回る子供たちを目にして、父は「パラダイスだな」と。

モエレ沼ほど空も大きくないし、芝生は本当にちっちゃいのだけれど、それでも同じ空気が流れているような気がしました。

私がいたのは1時間ほどだったでしょうか。
ぼんやり空を眺めながらイヤホンで音楽を聴いていました。
とても気持ちの良い時間でした。

たった1時間。
お茶とお菓子を持って近くの公園の芝生に行く。
地面の上に座ると景色が違って見えます。


こんな簡単なことで、人って幸せになれるんだな、と改めて思った日曜日の午後でした。

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