【東川プロジェクト】家の誕生日ーー引き渡しの日

  1. Interior

今日、3月28日は東川プロジェクトの引き渡しの日でした。

2019年の7月にこの土地を購入し、8月に父が逝き、10月には家人が急性白血病で入院。
その頃、基本設計が進みました。

2020年7月に家人が寛解して退院。
2人で2週間の夏休みを東川で過ごしている間の8月に、この家が着工。
その後、8月末に、家人の白血病が再発して再入院。

12月25日に臍帯血移植を受け、2021年3月19日に退院。
そして、3月28日、この家が出来上がりました。

不思議なほど、家人の闘病とこの家の進行が重なっていました。
退院を待っていたかのように、完成した家。

本来なら、2人で行って、ゆっくりと話を聞き、この日から泊まるところですが、家人はまだ飛行機に乗れないため、私だけ行くことに。

設計してくださったバケラッタの森山さんと杉本さんと一緒に、旭川空港へ。

前回、3月9日に竣工検査に来た時は、真っ白の雪景色でしたが、すでにかなり雪解けが進んでいました。

東川への途中、織田先生のお宅に寄って、玄関先でご挨拶。
思いがけず、新築祝いとおっしゃって、届いた箱のままのルイスポールセンのPHランプを手渡してくださいました。
感激!

織田先生からのお祝いは、大好きなPHランプ!

家具が入った家は、すっかり落ち着いた雰囲気になっていました。

リーヴァのテーブルとPPモブラーの椅子が、家の中心ともいえる人の居場所になっています。

椅子とテーブルの高さもジャストフィット!

ガス、セコム、保険、設備、、、と説明や契約が続き、日帰りの限られた時間では、ほとんどゆっくりする時間もありませんでした。?

しかし、それでも、ほんの短い時間、テラスのロダのソファで寛ぐことができました。
今日の東川の最高気温は11℃でしたが、風がなく、上着を着なくても寒くない午後。良く晴れて、大雪山も十勝連峰もきれいに見えます。

ここで朝食を食べたいと思った、最初の時のことを思い出していました。

森山さんとほんの一瞬、テラスで。
雪解けが進む田んぼ。

デドンのオービットに座って。
この家を手がけてくれた芦野組の芦野社長(右)と
現場監督の山本さん(左)。

夕方になると、照明たちが存在を主張し始めました。

カウンターに置いたヌーラのブロッシ。3つ並んだ姿がなんとも、可愛い!

3台置いて大正解!

リビングのフロスのキャプテンフリントは、温かくコロニアルチェアを照らしています。

ノルのサイドテーブルと、
カールハンセン&サンのコロニアルチェアと、
フロスの照明。

織田先生のPHランプは、ゴロゴロソファの横の本棚に置くと、サイズも雰囲気もぴったり!
ここだけ、まだ照明を選んでいなかったので、本当にうれしいプレゼントでした。

ルイスポールのPHランプ!
ここに照明を置くつもりで、コンセントも用意済み。

あっという間に、4時間半が経ち、空港に向かう時間に。

今度来た時は、ゆっくり泊まろう。
ひとつひとつの家具や照明、空間のディテールを眺めながらーーそう思いながら、家を後にしました。

まだ外溝の工事もあります。
それでも、今日、3月28日がこの家の誕生日。

家人が入院中にこの家に名前をつけました。

2M houseーー2人とみんなの家、という意味です。

家人と私の、そしてみんなの家の歴史が始まります。

家の中から家が見える幸せ。

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