私が個人ブログをスタートした理由

  1. Lifestyle


唐突に思われるかもしれないけれど、個人ブログを立ち上げることにしました。

理由は、書きたいことがあるから。

モダンリビングのブログは、オフィシャルな発信、このブログは個人の発信。

父の介護のこと、家のこと、そしてこれからの仕事のことを書きたいと思います。

私の誕生日は4月5日。今年は60回目で、いわゆる還暦でした。

ハースト婦人画報社は、満60歳の誕生日が定年なので、まさにこの日は、一度も転職しなかった(けれど会社は3つめという)、私の定年の日。

といっても、会社とは仕事も肩書きもそのまま継続という契約を結んだので、実質的には変化はなかったのですが。

そして、4月5日、父が入院しました。

糖尿病と、お小水はストーマでの対応という状態は、もう20年以上続いていました。

間質性肺炎もすでにかなり進行し、2年前からは常に酸素を携帯する状態。

今年、2月と3月に、低血糖で倒れ、救急車で搬送されるということもありました。

ひとり暮らしはもう難しい、ということでサービス付き高齢者住宅を探していましたが、それより先に入院することに。

以来、三ヶ月を過ぎ、近く療養型の病院に転院することになりました。

そして、7月。

家人と私は、北海道東川町に土地を購入しました。

かねてから考えていた二拠点生活が急に現実になってきました。

建築家に土地を見てもらいました。

来年、雪解けとともに家を建てる予定です。

令和元年、(年が還って)0歳の私。

こうして振り返ってみると、4月以降、大きな変化が立て続けに起こりました。

まさに、還暦。

新しい人生が始まる、という実感があります。

そんな時だからこそ、個人ブログを始めよう、と思ったのです。

書きたいのは、この4つのカテゴリー。

<Lifestyle>

二拠点生活とは何かといえば、東京と東川の二箇所で「暮らす」ということ。

その「暮らし」を書きたいのです。

どちらかが主でも従でもない。

別荘でもない。

東京でなければできないこと、東川でなければできないこと。

それぞれの利点を生かした暮らし方。

インターネットでテレワークができるようになって、仕事の場所を選ばなくなりました。

それならば高価な土地にしがみつく必要はない。

もっとゆったり暮らす方法があるのではないかーーそう考え始めたのは5年くらい前から。

東川町は東京から、飛行機で1時間半+旭川空港から車で15分。

時間的距離が近いこともポイントでした。

<Works>

私が考える、新しい仕事について書きたいと思います。

「モダンリビング」という建築とインテリアの雑誌の編集長から、発行人という立場になって3年になります。

新しい仕事を開拓した3年でした。

セミナー講師、講演、企業のコンサル、インテリアのスタイリング、企業本の編集、建築・インテリアの撮影、、、と、編集という仕事をベースにしながらも、随分と幅が広がりました。

コンテンツや企画をつくるという編集者のスキルは、今、あらゆる分野で必要とされていると感じています。

<Interior>

より美しい豊かな暮らしとは何か、について書きたいと思います。

リノベーションの経験はありますが、家を新築するのは初めて。

その一方で、編集者として300件以上の住宅の取材・撮影をしてきたという経験があります。

暮らしから考える家づくりの体験を発信していく良い機会です。

また、そこでの暮らし方を読んでいる方にも共有してもらえたらと思います。

<Family>

私の家族について。

父や母の介護を通して考えたことを書きたいと思います。

3年前に亡くなった母、今、病床にある父。

人生の終わり方を、人は選ぶことはできません。

誰にとっても、老いや介護は初めてのことばかり。

私もその真っ只中にいます。

この経験を、多くの方に共有できる経験として伝えたいと思いました。

このブログの向こういる、読んでくださっている方たちに届けるために、書いていきたいと思います。

下田結花

北海道東川町からは大雪山が見える。