「一緒にいてくれること」だけでいい

  1. Family

家人が退院して2週間が経ちました。

この間、一度、外来受診をしましたが、血液検査の結果は良好とのこと。食欲もあり、洗濯やお風呂洗いなど、以前こなしていた家事もリハビリと称して少しずつ、手伝ってくれるように。


とは言っても、まだまだ体調の波はあります。
臍帯血移植を受けて、3ヶ月しか経っていないのです。自分の造血細胞をゼロにして、他の人の細胞を入れるということの意味が、今になってやっとわかってきました。


古い爪はまったく成長せず、二枚爪のようになり、下に新しい爪が少しずつ生えてきています。
皮膚も古い角質がボロボロになってなって剥がれました。


医師から言われた、再入院の基準である、38℃以上の熱や2日以上の下痢といった症状はなくても、疲れやすく、日に何度もうたた寝してしまいます。


きちんと三食食べていても、体重は減り続け、退院時より3キロ近く痩せました。免疫抑制剤の影響で、筋肉がつきにくいということは聞いていましたが、毎朝、体重計を見るたびにドキドキします。


それでも、移植後は味がわからなくなるという人も多い中、味覚も好みも変わらず、美味しく食べることができるのは救いです。


以下はこの2週間の食事の一部。

チーズトースト、オムレツ。
豚しゃぶ。
鮭の玄米おむすび、卵入り野菜スープ。
ポークソテー。
トリの竜田揚げバーガー。
トマトソースパスタ。
つみれ素麺。


ここ数日、お腹の調子が今ひとつで、こうした写真の半分くらいしか食べられないのですが、、、。


明後日、4月5日は私の誕生日。
「レストランも伊勢丹も行けないね」と家人。

今は一緒に食事ができるだけでいい。


部屋の中にいてくれるだけでいい。


同じソファに座り、映画を観ているだけでいい。


贈り物は「一緒にいてくれること」ーー今はそれだけで充分に幸せです。

桜散歩が叶った日に。

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