父が教えてくれた「命の尊厳」

延命治療はしたくない、というのは、母が存命だった時から、家族で共有していたことでした。102歳で亡くなった母方の祖母は胃ろうでした。ほとんど意識がなく、意思の疎通もできず、という状態が何年も続きました。そんな中でも、毎月、母は札幌から旭川まで祖母に会いに通っていました。その経験から、父も母も無用な延命…

介護と仕事のはざまで

命の灯火が消えようとしています。少しずつ少しずつ。深夜、0時過ぎに札幌からタクシーで、定山渓の病院に着きました。一週間ぶりに会った父は、一回り小さくなってい…

介護の時こそ「小さな喜び」を見つける

死に向かって弱っていく親を見つめているのはつらい。精神的に落ち込まずにはいられません。でもだからこそ、自分が少しでも普通でいられるように、優しい気持ちで…

父がくれた夏休み

父が急に食事を取らなくなったーーと病院から連絡があり、札幌の郊外、定山渓病院へ。8月の初めに、療養型の病院に転院したばかり。着いたのが深夜だったので、そ…