部屋の中の小さな景色 1 「キッチンのデスク照明」と「常夜灯」

  1. Interior


10年前にリノベーションした時から、キッチンの照明が気になっていました。

カウンターの上の棚の下に、ライン上に入った蛍光灯。リビングやダイニングの他の照明が温かいオレンジ色の中で、そこだけが白い光の帯。いかにも作業用という感じで、使う時だけとはいえ、馴染まないなあ、とずっと思っていたのです。


最近になって、キッチンのカウンターにデスク照明を置いてみました。アングルポイズのタスクライトです。

昼間の景色。
夜の景色。


キッチンには唐突?と思ったのですが、そんなことはなく、しっくりと馴染んでいます。


使うときだけ点けるのは、蛍光灯もスタンドも同じこと。ポチッというスイッチの音も好ましい。これだけで、キッチンに感じていた照明の違和感が一掃しました。

キッチンって、どうしても「作業スペース」になりがちなところがありますが、照明を置くことでこのコーナーに部屋感が生まれました。これは予想外の利点でした。

キッチンに立つたびに、ちょっとうれしくなります。


もうひとつ、最近の照明使いを。


コードレス照明、アワビエンテックのターン。うちにあるのは黒。以前は、ベランダに持ち出したり、ダイニングでキャンドルと混ぜて使ったりもしていました。

どこにでも持ち運べるのがコードレス照明の良さですが、コードを繋いだまま使うこともできます。


家人が夜、何度か目を覚ますこともあるので、私はこのターンを常夜灯としても使っています。いちばん弱い段階にすると、ほんのりとした光の溜まりができて常夜灯にちょうどいい。コードを繋いだままなので、バッテリー切れを心配する必要もありません。

もっと低い位置に置くと、足元だけの灯りに。


照明はもの選びも大切ですが、それ以上に効くのは、使い方。どこに置くのか、どう見えるのか、試してみて初めてわかることがたくさんあります。


あんなにキャンドル好きだったのに、今はキャンドルに手が伸びないのは、気持ちの余裕がないからでしょうか。

そんな今だから余計に、照明の「使い方の発見」はうれしいのです。

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今日の家人は、ほとんどの時間を眠っていました。新しく飲み始めた薬が効きすぎ、立ち上がってもフラフラする状態。トイレに行くときは、危なっかしくて、いつもそばで支えていました。

それでも夜には、足取りもしっかりとしてきて、少ない量ですが、とろろかけご飯と朧豆腐、お吸い物を完食。これだけのことが、家人にとっては本当に大変な重労働なのです。

頑張ってくれたことに、ありがとうね、と声をかけました。

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