季節を愛おしむーー東川の庭の贈り物

  1. Lifestyle

私たちの東川プロジェクト(2拠点生活のための東川の家)もまもなく棟上げを迎えます。もう家の形がしっかりと見えてきました。


東川では、稲刈りも進み、秋が次第に深まっています。そんなある日、ご近所の(といっても1キロ近く離れているかもしれませんが)ニセウコロコロの正垣さんが庭の様子を見に行ってくれました。


梨はたわわに実っていましたが、収穫には少し遅くて、ほとんどが傷ついたり落ちてしまったり。そんな中からまだ無事なものを9つほど丁寧に梱包して送ってくださいました。 

見た目はラ・フランスそっくり。地元では千両梨と呼ぶ、セイヨウナシは実の固い品種。そのまま食べてもカリカリとして美味しいのですが、火を通したほうがむいています。


傷んでいたところを除いて皮をむき、コンポートにしてみました。

小さく切って、水少々と三温糖、レモン汁を加えて弱火で煮るだけ。いい香りが漂ってきて色も飴色に変わっていきました。鍋いっぱいあった梨は、出来上がるとジャムの瓶3つほどに。

ヨーグルトやアイスクリームに加えるととてもぜいたくな一品になりました。


東川の庭では、6月から10月まで毎月、何かしら果樹が実をつけます。
6月はグーズベリーとイチゴ。7月はさくらんぼ。8月はブルーベリー。9月には梨。10月にはぶどう。そしてその後、庭は一気に冬に向かって葉を落とし、全体がブラウンに染まっていきます。


昨年の6月に土地に出会い、7月に購入。それから一年の間、折に触れて東川を訪れ、庭を見つめてきました。1週間と言わず姿を変えていく庭。
住んでいれば毎日見守ることができるのに、と何度思ったか分かりません。それも来年からは叶うことになります。

親切なご近所さんのおかげで、今年は思いがけず東川の空気と味を東京で経験することができました。

昔は、桜にしか感じなかった季節の刹那を、最近は日々、様々なものに感じます。このマンションの小さなベランダでさえ、ハーブが育ち、オリーブが実をつけ、小さなバラの花が咲き、散っていきます。


「ターシャの庭」という本を見ていたら、著者のターシャ・チューダーさんは56歳の時から庭作りを始めたのだとか。92歳で亡くなるまで、ずっと庭と共に生き、その恵みを愛しみ、楽しんでいたことがこの本からも伝わってきます。

ターシャの庭は、アメリカのバーモント州の田舎にあって、写真で見ると気候はとても北海道に近いような気がします。東川でも見たことのある花がたくさんその本の中に溢れていました。そのおかげで、本を見て花の名前をたくさん覚えました。


庭は移ろいゆく時間を形あるものとして見せてくれます。


あと何度、これを見られるのかしら、と思うと少し寂しい気持ちになることも。

でも、今年この花に、果実に出会えてよかった、と思うことがとても大切なように思います。

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