7月に入り、東川も30℃を超える日が増えてきました。朝晩は涼しい風も吹きますが、6月の爽やかさには及びません。
北海道の6月は梅雨もなく、本当に心地よい季節。
ことさら、東川は輝くような美しい日々でした。
ゲストも多く、東川2M houseを見学に来る方、宿泊の方、いろいろ。
ゲストはどなたもご縁を頂くことに感謝して、喜んでお迎えしています。
5月に芽吹いた庭は、6月になると一気に緑に染まっていきます。
デイジーが咲き始め、白の緑のコントラストに。
花を切るには忍びなく、草刈りはせずに、細い道だけ作ったのですが、これが散歩するのにちょうどよくて。
6月の半ばには、銀杏の木の下のイチゴが赤く色づき始めました。
朝、起きると、庭に出てイチゴとルッコラを摘み、朝食に。
ルッコラは、北の住まい設計社で買った種を蒔いたのですが、可愛らしく、育っています。
たくさん収穫できなくてもいい。
自然のままに。
なぜか、それほど虫にやられることもなく育つのは、土が元気だからでしょうか?
元々農家さんの家と畑があったところ。
土はふわふわと柔らかく、水やりをしなくても、植物はすくすく育ちます。
本当に手のかからない庭なのです。
6月は東川もその近隣も、イベントの多い季節です。
短い北海道の夏を楽しもうと、企画が集中します。
・美瑛のSSAWでのピクニック。
・北の住まい設計社での、ファーマーズマーケット(夏至祭)。
・小西音楽堂でのピアノ三重奏コンサート。
・東川町のキャンドルナイト。
6月21日、22日の2日間は、MLクラブで旭川デザインウィークのためのバスツアーを開催しました。
私がアテンドしながら、カンディハウス、タイム&スタイル、北の住まい設計社、東10号工房の4箇所の工場・工房見学と、上野ファームを回り、奥泉、ちば食堂でみんなでお茶とご飯を頂きました。
他のツアーではできないことを、と思い、個人邸も3ヶ所。
お隣のCompassを主催する遠又邸と私の自宅、東川2M house、そして織田憲嗣さんの自邸、織田邸です。
そして、翌日の午前中は、東川2M houseのテラスで、amica flowersの小山潤子さんによる花レッスンを開催。
上野ファームの花をたっぷり使わせて頂き、外での花束作りは本当に気持ち良くて。
この頃にはさくらんぼが食べ頃に。ゲストと一緒に、ハシゴを買いに行き、みんなで収穫。それでもまだまだたくさんあって、数日後には、ご近所さんに声をかけて、夕方、サクランボ狩りの時間をもちました。ほんの30分くらいですが、みんな笑顔。こんな軽やかで緩いおつきあいもいいなあ、と思います。
昨年の6月は、至誠の2人のおねえさんと、忘れられない時間を過ごしました。
そして、6月24日は至誠の71歳の誕生日でした。庭に咲いている花を、全種類摘んで、至誠のそばに飾りました。イチゴとサクランボとデイジーの季節。夕陽も本当に綺麗だった。
至誠の71歳の誕生日は、こんなに美しい日だったのよ、話しかけながら、それでもやっぱり、涙は溢れてくる。
2年目の悲しみは、1年目の悲しみとは違って、泣き続けることはなくなったけれど、不意に涙が込み上げてくる瞬間は、以前よりも多くなりました。
東川にいるときは、自然が慰めてくれるけれど、東京に戻ると、あらゆる場所に至誠との暮らしの記憶が残っていて、それがまだとても辛い。
だから、、、私はできるだけ東川にいたい。
美しすぎた6月。
時をとどめることは、誰にもできません。だからこそ、日々、その一瞬を愛おしみ、小さな幸せを見逃さないようにしたいと思うのです。