人は悲しみのかけらを抱えながら笑うーー2月の東川隊

  1. Lifestyle

先週は3人のゲストが東川2M houseに来てくれました。今回が初顔合わせ、という2人がいたにも関わらず、とても自然に、和やかに、奇跡のような時が過ぎていきました。


私たちなりの特別なことをして過ごした、特別な時間でした。


・−22℃の朝、川岸に霧氷を見に行く。

忠別川の岸辺で。

・4人で並んでリフトに乗ってスキーをする。

キャンモアスキービレッジで。

アフタースキーはラーメン!

・一緒にご飯を作って、薪ストーブの炎を見ながら食べる。

美味しいスープと共に。

・家の中から夜空の星を眺める。

部屋の明かりを消すと、室内からこんなに星が見えた。

・映画館メニュー(サンドイッチやポップコーン、コーラ)で、部屋を暗くして「海の上のピアニスト(完全版)」を観る。

映画館メニューを自作して。

・雪道を散歩して、奥泉で朝ごはんを食べる。

雪の中を奥泉また散歩。そして朝粥。

餃子付きのお粥セット。

・雪景色の庭の、外のテラスのソファでお茶をする。

デドンのオービットで。
雪があってもポカポカ。

・−22℃の朝、氷のプレートを作る。

鉢植えのお皿にハーブと花と水を入れて、外に置いておくと、
こんなきれいな氷のプレートに。
上野ファームのインスタで知った方法。


無邪気で、笑いの絶えないおしゃべり。それが何より楽しくて。


みんなそれなりの年齢を重ね、決して憂いのない日々ではありません。体の不調、手術、家族の問題、仕事の先行きなど、それぞれに「重荷」を抱えています。そしてそれは時に、悲しみのかけらにもなる。

20代の憂いのない時間はもう戻ってはきません。でも、だからこそ、今の笑いは20代の時よりもより深く、重く、貴重なのです。

例え、同じメンバーで同じ季節に集まったとしても、同じ一瞬は二度とないとわかっているから。


人生は次々に、辛いことを投げかけてきます。それを必死で受け止めて、それでも前に進んでいく。みんなそうして生きています。


私自身、まだ至誠がいなくなったことから回復していないと感じます。少し時間が経って、表面は変わりなく過ごせるようになったから、よけいそう感じるのかもしれません。

今日も東川は真っ白な雪が止むことなく降っています。キツネやウサギの足跡も、すっかり消えてしまいました。それでも降る雪が少し大きくなり、季節は、春に向かっていると感じます。あと一月もしたら、雪の下から蕗のとうが芽を出すでしょう。

春は確実にやってくる。そう信じることを人は「希望」と呼ぶのです。

オペを前にした友人に、心を寄せながら、またこの場所で再会することを願って。

ありがとう!みんな。

関連記事

言葉には力があるーー不確かな時間の中で

仕事をしていると、半年後、一年後の予定を当たり前のように入れています。その日が来ることは間違いのない事実と仮定して。けれど、もちろん、確実な予定などありません。…

  • 1145 view

「冬至まで」ーー祈りの朝

今年も、この本を再読しました。もう何回読み返していることでしょうか。この季節になると決まって本棚から取り出し、クリスマスまでの間に読むのが恒例になっています。…

  • 1591 view

コメント

  • コメント (0)

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。