「踏み込む勇気」

  1. Family

日曜の朝。雨が降っています。天気に気持ちが左右されるこの頃。家にいるのが辛く、雨の中、散歩に出ました。


住宅街の中にあるパドラーズコーヒー。大きな桜の木のテラスがあるのですが、さすがに今日は窓辺のカウンターに。至誠とも、散歩の途中で寄ったカフェです。


昨日の夜は切れ切れに寝て、朝、目覚めてすぐに、病院のナースステーションに電話しました。至誠の容体は変わりなく、血圧も100台をキープ。発熱もないとのこと。酸素は40。週末は医師がお休みなので、それ以上、詳しいことはわかりません。それでも、変わりない、というひと言に少しホッとしました。


ここ数日、FaceTimeしても至誠は眠っていて、アイコンタクトも瞬きもありません。鎮静剤のせいとはわかっていても気持ちが落ち込みます。


そんな中で、一歩踏み込んでくださる方達がいて、それが本当にありがたかった。


メッセージすると、すぐに電話をかけてくれる学生時代からの友人2人。


毎日、「小石さん、どう?」と連絡をくれる方たち。

週末の軽井沢から、たびたび野菜を届けてくれる友人。「野菜パワーを送ります」と。


自分が仕事で関わった有機米のお米とそのお米を食べて育った鶏の卵を使ったバームクーヘンを送ってくれた、小石のお弟子さん。大きな字の長い手紙が入っていて、涙が止まりませんでした。


スタジオに来てみませんか、と誘ってくださった至誠の友人のヨガ講師。私が直接、お会いしたのは数回なのに、至誠がつないでくれた縁でした。私のブログ、「ゆるやかな家族」http://yuka-shimoda.jp/family/1823/を読み、ご連絡をくださったのでした。すぐに伺い、固まった体をほぐしてもらって、深く息ができるようになりました。


「何かできることはありませんか?」といつもメッセージくださる東川の知人は、東川2M houseの樹木の剪定を相談すると、見に行ってくださることに。


ネガティブな状態に対しては、気を遣ってしまいがちです。ご迷惑ではないか、、、と、久しぶりの電話さえもかけにくくなってしまうものです。


私自身、今までそうでした。そうやって、特に理由はないのに、疎遠になってしまった人たちもたくさんいます。


けれど、今、自分がこうした状態にあって、気持ちの境界線を超えてきてくださることには感謝しかありません。


「踏み込む勇気」。


私も少し、踏み込むことにしました。私の朝活、カフェでの朝食に、ご一緒にどうですか?と、数人の友人に声をかけてみたのです。構えずに、明日の朝、どうですか?と比較的近いお住まいの方に。


皆さん、喜んで!と早朝のカタネカフェに。そして、貴重な朝の数時間を一緒に過ごしました。コロナ禍、こうしたこともずっとしていなかったな、と思います。


お互いに、少しだけ、心の境界線を超えてみる。自分から動くときは、少し勇気がいるけれど、声をかけられると本当にうれしいものです。

気にかかっていた人に、電話でも、メールでもしてみませんか? 「お変わりおりませんか?」と。


まだ、日曜の1日は始まったばかり。
雨の空を眺めながら、今日「自分にできること」を考えています。

2020年8月9日。
まだ着工したばかりの、東川の家の庭にて。

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