「自分メディア」を通して伝えたいこと

  1. Works

個人ブログを立ちあげる以前から、私は4つのメディアを持っていました。

モダンリビングのサイトの下田結花のブログ、発行人の視点、フェイスブック、インスタグラム。

フェイスブックとインスタグラムは個人ですが、それも含めて、この4つはどれも「モダンリビングの発行人、下田結花」。

いずれもオフィシャルな側面があり、私なりに使い分けしていて、その違いもはっきりしていました。

「発行人の視点」は最も硬派で、インテリアや建築の動向、分析などを含んだもの。経営者やデザイナーのロングインタビューなど。

「発行人、下田結花のブログ」はモダンリビングに関わるトピック、セミナーやツアー、ミラノサローネのレポートなど。

フェイスブックは日々の暮らし方や私の行動を素直に発信。顔の見える仲間に向けて、という気持ちで。

インスタグラムは写真の美しさを重視し、フェイスブックより範囲の広い、まだ見ぬ方たちへも届く軽めのものを。

ホームページやブログは自発的に見に行く、というワンクッションが入ります。

でも、フェイスブックやインスタグラムは、フィードに流れてくるものなので、ネガティブなことは極力、書かないと決めていました。

最初に、「4つのメディア」と書きましたが、ブログもホームページも、フェイスブックやインスタグラム、ツイッターも、すでに1つのメディアなのです。

自分が編集長であり、スタッフでもある、自分の雑誌を持っているようなもの。

まさに「自分メディア」の時代。

雑誌がそうであるように、そこには必ず読者がいます。

ですから、自分メディアをもつなら、以下の3つのことを意識する必要があると思います。

1.どんな読者に向けてなのか?

2.どんな読者に読んで欲しいのか?

3.読者に何を伝えたいのか?

私の場合、今までのオフィシャルな側面の強いメディアでは、シリアスなこと、ネガティブなこと、深いプライベートなことは書くことができませんでした。

けれど、父の介護や二拠点生活、北海道の家、、、といったことは、どうしても書きたいことでした。

「個人ブログ」という5つ目のメディアをスタートするにあたり、私自身、この3原則について考えました。

1.どんな読者に向けてなのか?

さらりと流れてくるSNSではなく、自分の意志で、このブログを読みに来てくれる読者を対象にする。

2.どんな読者に読んで欲しいのか?

親の介護や自分の生き方、インテリアのアイデアなど、このブログを通して何かを共有したいと思う読者に読んでほしい。

3.読者に何を伝えたいのか?

人はそれぞれに、重い荷物を持っているということ。けれど、人生は年齢を経ても、その時々で輝くのだということ。そして、インテリアや空間は、その時間を支えてくれるものだということ。

編集者として、37年仕事をしてきました。

本を作るということと、ネットのメディアには、方法の違い、広がり方の違いはありますが、本質は変わらないと思っています。

特に、自分メディアを仕事に使うのなら、まずはこの三原則を考えることをお勧めします。

なぜ発信するのか、という曖昧だったことが、見えてくるきっかけにもなると思います。

1枚の写真で伝えられることがある。
今の気持ちをこの1枚に託して。

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