基本設計ができるまで

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東川プロジェクト【3】模型で見て、実寸で体験する。

「下田さんのプラン、とりあえず模型作ったよ」と、建築家の森山さんに事務所で模型を見せてもらったのは、2019年11月2日のこと。

私のフリーハンドプラン(!)では、リビング、ダイニング、キッチンを真ん中に周囲を個室やバスルームに。

テラスの一部にガラスのスペースが張り出していますが、開口部は一方向にしか開いていません。

森山さんは「せっかく景色が良いのだから、一方だけでなく、二方向に開いた方が良いと思う」と、立て続けにいくつか模型を見せてくれました。

こんなにいろいろ考えてくださったんだなあ、と感慨にふけっていると、「それでこれが良いと思うんだけど」と、最後にL字形の模型をテーブルにのせました。

二方向に開いたL字形のプラン。

南に向かって両手を広げたようにガラスの開口が繋がっています。

これなら十勝連峰も見えますし、家の中を移動することで、見える景色も変わっていきます。

この家に入ると、庭の中にいるような気持ちになるのだろうなあ、と思いました。

間取りは開放的ですが、距離があるので、適度なプライベート感も保てそうです。

個室やバスルームは、カーテンで仕切るようになっています。

凄くいい!

ただ、一点だけ、気になることがありました。

それはアウトドア家具の位置です。

私はこの家を考え始めた最初から、夏は外で、冬は家の中に入れて、デドンのオービットを使いたいと思い、森山さんにもそうお伝えしていました。

アウトドア家具、デドンのオービット。

オービットのような円形ソファは、他にもありますが、

•回転できる

•片方を持ち上げて簡単に移動できる

•オーニング(日除け)をつけられる

という点で、他にはない利点があります。

完全なアウトドア仕様ですから、ずっと外に置くことを想定されており、そういう意味では、家に入れる必要はありません。

けれども北海道の長い冬と、遅い春、早い秋を考えると、屋外で使える時期はかなり限られています。

外と中をシームレスにするという意味でも、アウトドア家具を室内に置くのがいいのではないか、と思ったのです。

それに冬、家の中からオービットに寝転んで真っ白の雪景色を眺めるのは、気持ち良いに違いない。

またオーニングがあることで、緩やかなゾーニングができ、小さな部屋のような存在になることも長く室内で暮らす季節には魅力でした。

最初のこの模型では、オービットが家の最先端に置かれていて、確かにいちばん景色が良さそうですが、(そしてベルギーのディルク邸に近い景色が得られそうです)、テラスと室内を出し入れすることは難しそうです。

また、ここにオービットを置くとリビングスペースが限定されてしまい、フレキシブルな使い方ができません。

そこで、オービットはテラスの横に置く形に。

プランが見えてきたところで、東川の現場に行って確認することになりました。

雪が積もらないうちに、と11月12日に模型を持って、森山さん、担当してくれる杉本麻耶さん、私の3人で東川へ。

敷地を見るのは、森山さんは2度目ですが、杉本さんは初めてです。

敷地に着くと、森山さんと杉本さんがジュラルミンのケースから紐とクイと金槌を取り出しました。

そして、図面をなぞるように、道路からの距離を測ってクイを打ち、紐で地面に線を引き始めました。

クイと紐で、地面に線を描いていく。

「ここがリビング。いい景色だね」

「廊下はここ。オービットはこの辺かな」

地面に描かれた線を見て、私は思わず

「森山さん! この家、広すぎませんか⁈」(^◇^;)

今、住んでいる東京のマンションは約70平米。

それに比べると、地面に引かれた線は倍くらいの広さがあります。

「でもさ、必要なもの入れていくと、これくらいになるよ」と森山さん。

「………。」(^◇^;)

かなりのアナログです、、、。

が、本当によくわかる。

さらに模型を取り出して、建物の位置を見て、山桜の木との距離感を実際の場所で確認。

その後、ランチをしに東川町のオンザテーブルというカフェへ。

そこで私が森山さんにお願いしたのは、窓辺のカウンターです。

美唄の安田侃さんの美術館、アルテピアッツァのカフェが大好きで、こんなカウンターが窓辺にあれば、、、と思っていたのです。

お茶のスペースとしてはもちろんですが、仕事スペースとしても理想的。

アルテピアッツァの窓辺のカウンター。

森山さんは「できるよ!」と、ipadの図面に、サクサクとカウンターを加え、開口部をさらに外側へ。

う! また、家が広くなってしまった、、、。(^◇^;)

カフェでランチを待ちながら、プランを検証中。

こうして、私たちの東川の家の、だいたいの基本設計が出来上がりました。

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