暮らしの術【6】豊かさって何だろう?

  1. Interior

今日、4月5日は私の誕生日でした。

朝からMessengerやFacebookでたくさんのお祝いのコメントを頂き、本当にありがとうございました。
今このような時にあって、皆さんのお言葉の一つ一つが、とてもとても心に沁み入ります。

誕生日がミラノサローネの時期なので、毎年、ツアーでご一緒する皆さんにミラノでお祝いをして頂いていました。
特に、昨年は還暦だったこともあり、早くから多くの方に、さまざまな機会に祝って頂きました。

日記帳をめくってみると、去年の4月5日は、昼間はサローネツアーの皆さんとのランチ会。夜は志水編集長、高坂副編集長と3人でのインテリアのセミナー。そしてその後は、家人と西麻布のマーレキアーロでのイタリアン。

今年はとても静かな誕生日です。
1日中、Stay at  home。
家人は入院中で、一緒に食事をする人もいません。

けれど、今日は朝から、宅急便でお花やプレゼントが。
直接会えなくても、心にかけてくださっている方たちがいるということは、こんなにもうれしいことなのですね。

お花はいつもうれしい。寂しい時は特に。
amica flowersのブーケ。
以前、頂いたシリーズの蓋付きの器が届いた。


今日をどう過ごそう。

ひとりだけれど、家だけれど、お誕生日は1年のうちに1回しかやってこない。だから今日を私にとって特別な日にしようと決めました。

いつもよりも一つ一つのことに時間をかけて丁寧に。

朝食の器はいつものイッタラではなく、アスティエに。トーストもきれいに焼いて、ハニー&シナモンに。本棚から取り出した長編小説をゆっくりと読みつつ、朝食を終えました。

コーヒーを豆から挽いていれ、器を変える。

午後はプレゼントの器を使って、ゆっくりお茶をしようと思いました。

そうだ、スコーンを焼こう!

スコーンを焼くなんて何年ぶりのことでしょう。15分もあれば焼けるのに。

スコーンのレシピは、大原照子さんの「1つのボウルでできるお菓子」から。ちょっと不細工ですが、なんとか手が覚えていて、美味しく焼きあがりました。

久しぶりのスコーン。
焼き上がるときの香りに幸せな気持ちになる。

普段はあまり使わないシルバーのポットを出し、プレゼントの器には、頂きもののオレンジママレードを入れ、昔、イギリスで買ったアンティークのカトラリーを取り出して、ひとりアフタヌーンティー。お茶の時間を楽しみました。

イギリスらしいアフタヌーンティーはいつ以来?

夕方になって、昨日、頼んでおいたハーブの苗が土やポットと一緒に届きました。これからますます家にいる時間が長くなるはず。暖かくなったらベランダで過ごす機会も増えそうです。

土に触れて無心にハーブと向き合っていると、気持ちがほぐれていく気がします。去年の今頃は毎週のように札幌の父の所へ行っていたこともあり、ベランダはすっかり野放し状態。こんなふうに土と向き合うのも久しぶり。

夕食も少しだけバースデーっぽい気分を出そうと、カトラリーを使って食事をしました。ワインは飲めないので飲み物はペリエですけれど。

数日前から、夕食の時は家人とFaceTimeで一緒に食べることにしています。7時半、と時間を決めてそれぞれに食事を用意し、用意できたところでFaceTimeをつなぐ。一緒にいただきますと言って話をしながらゆっくり食事をします。FaceTimeなのに、不思議と臨場感があって、すぐそばで一緒に食事をしているような気がします。

FaceTimeご飯、入院している家族と。

コロナの影響で外出自粛になってからは、ズームでの飲み会やお茶会も増えていると聞きます。話をしながら食べたり飲んだりするのは本当に大きなことだなぁと思います。

今日1日を振り返ってみると、今までの誕生日とは全く違ったけれど、でも別の意味でとても特別な、とても満たされた時間でした。

豊かさって何なんだろう。

私が大好きなロザムンド・ピルチャーという作家は、代表作「シェルシーカーズ」の中で、

「豊かさとは持っているものの価値に気づくこと」

と語っています。

制限されているからこそできることもあるし、その中に新しい発見や気づきがある。

暮らしは限りなくクリエイティブで、そして美しい。

たくさんの方への感謝と共に、そう改めて気づいた、誕生日の1日でした。

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