東京は梅雨空です。昨日は、ウサギのピーター(勝手に名前をつけました)と目が合って始まった朝。
東京に戻ると、今でも心が重くなる。人が多いこと、救急車の音、緑がないグレーの景色。至誠の不在を、東川より強く感じるのは、たくさんの2人の記憶が残る場所だからかもしれません。
東京の朝は、決して、良い天気でもなく、青空も見えないけれど、それでも私はベランダに出て朝食をとります。
デイジーの花も、緑の田んぼも、ウサギの姿も見えないけれど。
できる時に、できる場所で、できこることをする。
「一生懸命暮らす」とは、つまり、そういうことなのではないかと思うようになりました。
5月の、桜が満開になった日から40日あまり。毎日、病の決断を迫られる友人からのメッセンジャーに向き合いながら、言葉が出ないこともしばしば。その度に、自分は今日を精一杯生きたか、と問い直さずにいられません。
丁寧に作ること、丁寧に食べること。人との繋がりをひとつひとつ大切にすること。言葉を綴ること。
ともすると流されてしまう時間の中で、あたりまえのようで、できないことも多いからこそ、大切にしたいことです。
今日は表参道のスカンジナビアリビングで、リアルのトークイベントがあります。来てくださった方に誠実に向き合うことだけを思って、準備しようと思います。