すべてを受け入れて生きる

  1. Lifestyle

今年の冬もたくさんのゲストが来てくれました。1月末から3日とおかず、次々と。

ひとりで、3人で、2人で。

どの季節も素晴らしい北海道であり、東川ですが、他では経験できないことが冬にはあります。

けれど、雪の季節は意外なほど短いのです。

本当に美しい雪景色、さらさらのパウダースノーを味わえるのは、12月末から2月いっぱいくらい。

その間に東川へ、となるとどうしてもゲストラッシュになってしまいます。^_^

冬ーーこの美しい雪を眺めるだけで、心は浄化されていくよう。

日々刻々と変わり続ける景色は、他の季節では見ることができません。

スキーやスノーシューといった雪遊びも、自然と一体になる得難い体験。

そして、家の中では、薪ストーブを囲んでの温かい時間があります。

私の友人たちも、そんな冬の素晴らしさを1つずつ覚えて、冬こそ東川に来たいという人が多くなりました。

「ゲストが多くて大変ですね」と言われることもあるのですが、私にとってはゲストはむしろ私を助けてくれる人たち。

家を掃除してくれる人、除雪をしてくれる人、雪庇落としをしてくれる人、窓ガラスを拭いてくれる人、料理をしてくれる人、楽しい話をたくさんしてくれる人、、、。

ひとり暮らしでは行き届かないことや、ひとりではできないことを一緒にしてくれる人たちです。

スノーシューも誘ってくれる人がいたから始めることができましたし、淡々と流れていく暮らしの中で、少し華やかなイベントを提案してくれたり、食事に誘ってくれるのも友人たちでした。

その一つ一つが記憶に残り、楽しかった時間として刻まれています。

そして、友人たちが帰っていくと、また静かな至誠と私の時間がやってきます。

どちらの時間も私にとっては大切で、なくてはならないものです。

何かを選び、自分の意思の力だけで生きていくのも素晴らしいことだと思いますが、私は東川に来て、すべてを受け入れて生きるということの大切さを知りました。

人と触れ合い、人に支えられ、自分もまたいくばくかできることをして差し上げて、柔らかな関係を築きながら暮らしていくことは、東京に住んでいたときには思いもしなかった心地良い生き方でした。

昨年の冬に映像カメラマンの青木聖也さんが撮ってくれた、東川2M houseの動画は、YouTubeで1.7万回以上再生されています。

今、この動画を見ると、昨年の冬とはまた違った自分でいることに気づきました。

少しずつ寂しさに慣れていっている。

至誠のいない暮らしが4年目になり、諦めとともにそれを受け入れることができるようになったのは、時薬のせいでしょうか。

今年は雪が少なく、このまま春になってしまうのかと寂しい思いもしますが、でもだからこそ、雪のある1日1日を大切に、春を待ちたいと思います。