昨夜から降り続いた雪は10センチをゆうに超えていました。朝日が差してくると、真っ白な雪原が輝き、オンコの木から時々どさっと雪が落ちてきます。
その下に置いたビストロチェアのテーブルの上もこんもりと雪が積もっています。雪がいちばん多いときにはこのチェアが全部埋もれてしまうかも。
東川の朝は、日々新しい感動があります。天気が良い時も悪い時も、雨の時も雪の時も、それぞれの美しさがあり、それぞれの驚きがあるのです。
ガラスに囲まれた家だからこそ感じられる自然との距離なのかもしれません。
今朝、外気温は氷点下になりましたが、室内はパジャマでいられる暖かさです。日が差してくると暑いくらいで、暖房を切りました。
東川2M houseはガスを使ったセントラルヒーティングで、お湯で温められた温かい空気が窓際の床のグレーチングから出て、反対側の壁際から空気を引き込み循環するシステム。壁のスイッチで温度を調整できます。
瞬時に暖かくなることはありませんが、一旦暖まると、じわっとそれが続きます。
設備の凍結を防ぐため、10月から4月くらいまで、氷点下になる季節は、不在の時もレベルを最低にし、暖房を入れたままにしておきます。
最近では、寒冷地用のエアコンもありますが、こちらではあまり一般的ではありません。東川では薪ストーブだけで暖房を賄っている人達も多数います。
正直、このガラスの家で、冬の寒さに対応できるのか、一抹の不安はありましたが、まったく問題ありません。Low-Eのトリプルガラスと、壁280ミリ、天井400ミリの断熱機密効果は驚くほど高いのです。
薪ストーブは趣味、と工務店さんに言われた通り、暖房としてはなくてもいいものです。ただ、私は雪国で火を眺めて暮らしたかったのです。それに停電になった時の非常用の暖房としても必要、と思いました。
来年は、この家から、寒冷地住宅の仕様についてのセミナーもお送りしたいなと考えています。北海道に限らず、こうした仕様が必要な地域はたくさんあると思うのです。
住みやすさの基本は、「暑くない、寒くない」ことだと思っています。どんなに素晴らしいインテリアも、カッコいい建築も、心地よさを無視してはあり得ないと思うのです。今もその考えは変わりません。
空がすっかり晴れてきました。
さあ、車庫の前の雪はね(こちらでは雪かきのことをこう呼びます)に行きましょう。
iPhoneから送信