1月14日、今年初めて、東川の現場に行った建築家の森山さんとスタッフの杉本さんから、たくさんの写真がLINEで送られてきました。
前日にサッシの枠が入ったのですが、きれいに収まっているとのこと。ディテールに厳しい森山さんだけに、その言葉にほっとしました。
そして昨日、サッシにガラスが入ったと、現場からの写真が届きました。
今までブルーシートで覆われていた開口部。ガラスがはまって、やっとブルーシートが取り払われ、室内から外が見通せるように!
これはもう、室内だけれど、外にいる感じ。?
2019年の6月に、初めてこの土地を見た時は緑一色でした。その時から、この景色を眺めて暮らしたいとずっと思ってきました。
今は真っ白な冬景色ですが、それもまたすがすがしく美しいと思います。
北海道で、しかも冬にはマイナス20度になることもあるこの地域で、これほど開口が大きな住宅はほとんどありません。
こんなにガラスだらけで、冬は大丈夫なのという声が聞こえてきそうです。しかし、私が住んでいた1970年代とは違い、現在、北海道の高断熱・高気密住宅は、こうした設計に充分対応できる性能を備えています。
東川プロジェクトを担当してくれた芦野組は、新住協(高断熱を基本性能とした住宅技術を研究開発し、オープン工法として公開、提供している民間の技術開発団体)の古くからのメンバーでもあり、20年以上にわたって北国の高断熱・高気密住宅について研究してきだそうです。
芦野組のホームページに掲載されている住宅の、高断熱・高気密の基準は以下の通り。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
【標準仕様】
・屋根:ロックウール吹き込み286㎜
・壁:高性能グラスウール16kg105㎜+高性能グラスウール16kg105㎜
・基礎:A種押出ポリスチレンフォーム(B3)100㎜+土間 A種ビーズ法ポリスチレンフォーム50㎜
・スカート断熱:A種ビーズ法ポリスチレンフォーム50㎜
・窓:樹脂サッシ(ドレーキップ)Low-Eデューカット トリプルガラス
・暖房:温水パネル式セントラルヒーティング
・換気:第3種換気
ーーーーーーーーーーーーーーーー
外は確かに厳しい気候ですが、家の中は本当にびっくりするほど暖かい。それが今の冬の北海道の住宅なのです。
光熱費や、実際の暮らしの中での体感などは、今後、詳しくレポートしたいと思います。
ここからは、いよいよ内装の仕上げに入ります。
iPhoneから送信