「西洋医学的には・・・」

  1. Family

家人のことは、SNSもブログも1週間以上、アップしていませんでした。心にかけてくださっている皆様にお伝えしようと思っても気が進みませんでした。


先週から、家人は帯状疱疹神経症による痛みが激しく、薬もなかなか効かないような状態で、辛い日々を過ごしています。痛みから食欲はますます減り、食べたいと思っても食べられないということが少なくありません。

本人も私も、今は食べて体力をつけることがいちばん大事とわかってはいるのですが、嘔吐してしまうこともあり、難しいのです。減っていく一方の体重計の数字。落ちてしまった筋力。それを目にするたびに、暗澹とした気持ちになります。


日々の時間と向き合うことが精一杯。

私の仕事も、リモートがほとんどとはいえ、実際の撮影・取材もあり、そんな時は最短時間で行っては帰る、という状況です。多くの方の目が家に向いているせいか、モダンリビングのスタイリング・ビジネスのご要望も立て続けに頂いています。

私が仕事で不在の時は、弟に来てもらっているのですが、家人は私でなければダメということも多く、弟はランチのお使い程度。それでも居てくれるだけで少し安心します。


そんな状況なので、食事の写真も撮るほどのものがありません。家人は、いつもの野菜スープ(ヒポクラテススープ)にとろろかけご飯をほんの三口、そんな夕食が続いています。


考えて食事を作っても、家人はほとんど口をつけられないということが続くと、さすがに私も気持ちが萎えることがあります。それでも、もっと厳しいことがたくさんあった今までの経緯を思い、楽観的になろうとしています。


白血病の再発。臍帯血移植後の衰弱。脳梗塞かと思った(未だ原因不明)運動機能障害と言語障害。
こうしたことに比べれば、今はずっと安心できる状態です。家人もこの状況にも関わらず、自分からフィットネスバイクをほぼ毎日漕ぎ、100mずつ距離を伸ばしています。


先日、3週間ぶりに血液内科を受診しました。(外来受診が3週間空いているということからも、差し迫ってはいないことがわかります)。血液検査のデータは良好で、担当医曰く、「西洋医学的には、短期で北海道の家に行っても大丈夫ですよ」とのこと。とはいえ、今の家人では、とても難しいのですが・・・。それでも、その言葉は二人にとってとてもうれしく、明るいニュースでした。


当然ですが、コロナは私が今、最も恐れていることです。私は2度のワクチン接種を終えていますが、免疫抑制剤を使っている家人は、ワクチン接種もできませんし、感染すると重症化は免れません。ですから私も、買い物とどうしてもという仕事以外は、極力外出せず、ずっと家で過ごしていますし、外食は半年以上していません。


そんな生活が息詰まるかといえば、意外とそうでもないのです。それはこの空間が、やはり自分にとって心地よいからなのだろうな、と思います。特別に何か新しい要素を取り入れている訳ではありませんが、少しずつ手をかけて、調え続けている空間はいつも気持ちを穏やかにしてくれます。


「インテリアの大切さ」というと平易ですが、やはり私にできることは、それを多くの方に届けること、と改めて思うのです。


I would like to deliver the way of beautiful life.


食事の写真もないので?、明日からは、「部屋の中の小さな景色」を少し続けてアップしていこうと思います。

朝、目覚めて見上げたら、ラベンダーのスワッグの
優しい色が目に入った。


家人は手を握って眠ることが、多くなった。