ここ1週間ほどは、FacebookやInstagramの投稿もしていませんでした。
家人の帯状疱疹が思いのほかひどく、連日痛みが続きました。眠っている時以外はずっと痛いという状態。
薬を飲んでも、嘔吐してしまうこともしばしば。食事もほとんど摂れないような状態が続きました。
週2回の通院では、輸血や点滴。それもまた、家人には重労働でした。
夜も何度も目を覚ますので、私も同じ部屋のソファで寝ていました。
痛みがなくなったと本人が言い出したのは一昨日からのこと。昨日は1週間ぶりに平穏な夜を過ごすことができました。
痛みを気にせずに、ダイニングテーブルに座ってゆっくりと食事をし、食事が終わった後も、そのまま2人で話をする。そんな当たり前のことがずっとできなかったのです。
テレビを見ながら感想を言い合ったり、東川2M houseの未来を語ったり。
「幸せって他愛ないことだね」と家人。
本当にそう思います。痛いところがない。食事が普通に食事ができる。ゆっくりと話す。痛みに構えずにいられる。
それだけで、十分に幸せと感じられる。幸せって、本当に他愛のないことの積み重ねです。
病を得ると、その辛い時間を「負の時間」と思ってしまいがちです。もちろん、痛いのは嫌なことだし、健康で元気であれば、それに越した事はありません。
けれどこうした制限された時にこそ、本質がわかることがあるのも事実。
白血病と診断されてから、1年半。その間、ほとんどの時間を家人は病院で過ごしてきました。6月24日の家人の誕生日も、一緒に居られたのは2年ぶりのことでした。
誕生日だからといって、特別なことは何もしませんでした。食事さえもままならないので、料理を作ることもできません。デザートも食べられない。受け付けるのはごくわずかな梅粥と野菜スープだけ。
それでも、一緒にいられることが有難く、かけがえのない時間でした。
家人は、一昨日、1週間ぶりにパスタを(といっても一人前の4分の1程度)、昨日の夜は下田家特製のハンバーグ(これまた4分の1程度)を完食しました。

母のレシピのハンバーグ。

冷えピタを常備。
この1週間の間に、食べられる量がめっきり減ってしまったので、少しずついろいろなものを盛り合わせ、今日の夜はついにお子様プレート。?

免疫力が落ちているので、今も油断はできません。痰がからみやすかったり、ちょっとしたことで発熱したり。
それでも、離れていた時間を思えば、この一瞬に感謝する毎日です。

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