いつも笑わせてくれる人

  1. Family


5月7日の家人の入院から2週間が経ちました。この間、心配してくださっている方がたくさんいることを知りつつも、どうしてもブログを書く気になれませんでした。


脳梗塞ではないとMRIの検査で判明し、血液内科に移った後も、家人の状態はなかなか良くなりませんでした。


呂律が回らない、立ち上がることもできない。


このままずっとこの状態が続くのではないかという不安に、打ちのめされそうになりました。そんな時、医師の、この状態は一時的なものだから必ず歩けるようになります、という言葉がどんなに心強かったことか。


それでも状態は変わりませんでした。


突然、寝たきりになったことに、何より本人がいちばんショックを受けていて、1年半の入退院の間にも決して弱音を吐かなかったのに、何度も涙を見せました。


入院して最初の頃、やっと口にしたのは「す、ぐ、か、え、る」というひと言。その後も「家に帰りたい」と、そればかり口にしていました。


先週までは、FaceTimeも短いやり取りだけが続いていました。やっと医師から差し入れの許可が出て、血小板の輸血をした金曜日から、本人の気持ちも上向きになり、またベッドで起きている時間も長くなりました。


まだ歩行は危ないので、室内でも車椅子を使っていますし、手も細かい作業ができません。誤嚥が心配なので、食事も看護師さんにすべて介助してもらっています。それでも土曜日、日曜日はほとんどの時間を車椅子に座っていて、ベッドに横になっている時間が極端に短くなりました。


今日は、午前中からFaceTimeを繋ぎっぱなし。ご飯を食べるところ、看護師さんにお世話をしてもらうところ、歯を磨くところ…、私も全部見ていました。


家人はよくしゃべり、(言葉はとても明瞭になりました)、そして、私を笑わせてくれました。


笑い。
家人=笑い、と言っても良い人生。


初めて出会った時から、家人は私をいつも笑わせてくれました。ものすごくばかばかしいことをする、というわけではなく、その言葉の微妙なニュアンスやタイミングが、なんともおかしいのです。


笑わせてくれることが何よりも、あー元気になってきたんだなぁ、と私に実感させてくれました。


抗がん剤の影響もあり、白血球の値はまだ正常の10分の1。水曜日からは、予防的放射線の治療も始まります。このまま退院までまっしぐらとはいかないと思います。


家人は、リハビリも一生懸命やり、頑張るよ、と言っています。


毎日のFaceTimeの中で、何度も東川2M houseの話が出ます。私たちの気持ちは、もうそこで暮らしているのと同じです。


今日の夜は、私が持って行った「レ・ミゼラブル」の25周年コンサートのDVDを観て、家人は何度も涙を流していました。「舞台は素晴らしいなあ」と。


「レミゼ」は、7年前、2人でロンドンで観た思い出のミュージカル。家人のいちばんのお気に入りです。また一緒に舞台を観に行こうね、言葉を交わしました。


身体が不調な時は、笑いや感動といった感情も乏しくなります。


笑顔と感激は、気持ちも身体も上向きになっている証。
もう少し時間はかかりそうですが、静かに見守って頂ければ幸いです。

FaceTimeで毎日、会っている。
家人が笑わせてくれる幸せ。

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