テレワークや外出の自粛などで家にいることが多くなり、花をきらさずに飾るようになりました、という声を聞きました。
どこか重苦しい空気の中で、ちょっとうれしい話でした。
花があると部屋が生き生きとします。
私も以前にまして、花の存在が大切になってきています。
改めて、花の効用を考えてみました。
部屋が散らかっていると、花を飾る気になりませんよね。
花を飾る、という日々は、部屋をきれいにするきっかけにもなります。
そして、花の置き方によって、周囲の小物を動かしたり、棚を整えたり。
さらに、花は毎日水を換え、茎を少し切って水あげを良くし、、、という手間を伴います。
それがまた、そのたびに、小さく暮らしをリセットすることになるのです。
手間を面倒くさいと思うか、その手間を楽しめるか。
私自身、忙しくて余裕がないと、つい花に手をかけることを忘れてしまったり、面倒くさいな、と思ったり。
今の、いつもよりゆっくり流れる時間の中では、花の時間を受け入れやすいのかもしれません。
私は茎が短くなるたびに、生ける器を変えていきます。
いつも使っているのは、ガラスの花瓶だけでなく、シルバーのティーポットだったり、ワイングラスだったり、インク壺だったり。
最後は、ほんとうに短く切って、花だけを水に浮かべて。
高さのある器を使うと、一輪でも華やかに。
そして、葉も添えてみましょう。
こんなふうに、緑のプレートに載せたら、テーブルのセンターピースにもなるくらい存在感が出ます。
買ってきてすぐに、ここまで思い切った飾り方はなかなかできないもの。
もうひとつ、これはガラスのキャンドルスタンドに、短く切ったマーガレットを。
ポンポンと挿していくだけ。
水を少し入れて。
これなら、ベランダに咲いている鉢植えの花を切って、でもいいですね。
最後だからこそできる花遊び。
気持ちが沈む時、花を触ると元気になれるもの。
これも小さな暮らしの術のひとつです。