しばらく更新が滞っていましたが、私たちの二拠点生活、東川プロジェクトは順調に進んでいます。
すでに外壁も床も貼り終わり、来週には大開口のサッシが入る予定です。
この間、最も時間がかかり、また難しかったのはカーテンと照明の選定でした。
そもそも普段、バケラッタの森山さんが手がける物件は、ほとんどが壁で囲まれた都市型の住宅。カーテンもブラインドも必要ありません。
東川プロジェクトでは、周囲は田んぼなので視線は気になりませんが、リビングは南向きで日差しを遮りたい時があること、また二拠点なので不在の時には中が見えないようにしておきたいということもあります。
冬は氷点下20℃になる東川ですが、開口部はトリプルガラス、セントラルヒーティングなので、暖房のためのカーテンは必要ありません。
また、圧倒的な自然に囲まれた空間なので、インテリアも窓周りもごくごくシンプルに、と決めていました。
機能的にはブラインドがいいのですが、リビングにはどうしてもしっくりこなくて、カーテンをつけることにしました。
ただ、L字型の個室のエリアは、ガラスの前がカウンターなので、カーテンをつけるには、ガラスとカウンターの間隔をかなりあけなければなりません。それもあってこちらはブラインドに。
個室の入り口にはドアをつけずカーテンにしたので、布面積が多くなりすぎるということもありました。
それでも、リビング、ダイニング、キッチンの開口のカーテンの面積は2.7m× 12m。?
予算的にも結構、大きい。
さてカーテンですが、、、。
普通のカーテンレールを使い、普通に三つ折りか二つ折りで仕上げれば、特に問題はありません。
でもそうすると、開けておいたときのカーテンのボリュームがものすごく出てしまう。
それは何とか避けたい。
またカーテンレールが見えないように天井に組み込んでしまいたいということもあって、ここから試行錯誤が始まりました。
カーテンに関しても現物重視のバケラッタ。
カーテン屋さんを交えて、サンプルを作り、実際に検証。
私は私で、布にはちょっとこだわりがあり、少しざっくりとした風合いの白い麻でと希望。光のすけ具合やブレイク(床に引きずる長さ)にも、はっきりとしたイメージがありました。
その結果、天井に組み込める細いレールにし、金具用のテープを柔らかく幅の狭いものにして、金具も小さくすることに。
東川に行った時に、実際にサンプルを取り付けてみることになりました。
昨年の11月、森山さん、杉本さんと東川へ。東川に行くのは、8月の着工以来のこと。
すでに外壁も貼られ、窓の部分はビニールシートで覆われていました。
当日の東川の気温は3°C。地元の人は、今日はあったかいよと。?
模型でしか見ていなかった空間に足を踏み込む。
ワクワクの極みです。
ここに家人が一緒にいないことが本当に残念でしたが、すぐさまFacebookをつないで中継しました。
キッチンも家具もない空間は、どーんと広く、けれどまだガラスが入っていないので、外の抜けは見えません。
現場がとても綺麗で、内装はまだですが、すぐに住めそうな感じでした。
中ではストーブを炊き、音楽を流して、大工の小林さんが気持ちよさそうに仕事をしていました。
現場監督の山本さんが、丁寧に説明してくれます。
周囲を見に外に出ると、「カブが生えていましたよ」と雪の中からピンク色のカブを引き抜いてくれました。
山本さんは、工事に入る前に紫陽花とバラを邪魔にならないところに植え替え、毎日水をやりに来てくれていました。
芦野組の社長の芦野さんも来て下さって、ニコニコと森山さんと話をしています。
そこに流れている空気はとても温かく、それが家を満たしていました。この出会いに心から感謝しました。
左官屋さんが「壁はどの程度の塗り方にしますか」と、その場で実際に塗って見せてくれました。
珪藻土なのでややざらっとした質感。
家具が入ることを考えると、ノイズがないほうがいいと思い、平滑に仕上げてもらうことにしました。
そして実際にカーテンを下げてみました。
麻の質感は柔らかくて、とてもいい感じです。
試行錯誤してもらったヒダの取り方やレールの具合も、問題ありません。
夏からカーテンの話をしていたので、本当に長い時間をかけましたが、やはり一つ一つ吟味していくことの大切さを実感しました。
カーテンにはその後の話もあって。
ブレイクを8㎝にしていたのですが、洗うとどれぐらい縮むのだろうと言うことになり、サンプルを洗ってもらいました。
一般的には10%位縮むと聞いていたのですが、、、なんと10㎝も伸びてしまったのです!!!
これにはみんなびっくり!
どうする? カーテンの長さ!
まぁ短くなるよりは、、、どうしても長くなってしまったら、後からカットしようと言うことに。
伸びるか縮むかーーどちらにも対応できるようにブレイク10㎝に設定しました。
カーテン問題がやっと片付き、、、それと並行していったり、きたりしていた照明については、次回のブログで!
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ここまでの【東川プロジェクト】はこちらから。