無菌病棟から一般病棟へ

  1. Family

2月24日、今日、家人は無菌病棟から一般病棟に移りました。

12月半ばから二ヶ月余り。その間、12月25日に臍帯血移植。

1月のお正月を過ぎたあたりからどんどんGVHD(移植片対宿主病(GVHD)は、同種移植後に特有の合併症で、ドナー由来のリンパ球が患者さんの正常臓器を異物とみなして攻撃することによって起こります。 重症化すると治療が難しく時に命に関わることもある)の症状が出て、体調が悪化していきました。

1月は本当に辛かった。食事もほとんど取れなくなり、肌もボロボロ。さまざまなところに症状が出ました。あまりの急激な変化に、私の気持ちがついていかないことも。それでも家人はいつも前向きで落ち着いており、決して弱音を吐きませんでした。


少しずつ少しずつ症状が改善し、食事もお粥から始まって、最初はほんの1口2口だったのが、三食それぞれ何分の1かは食べられるようになりました。


入院した時から、桜が咲く頃を目標にがんばりましょう、と担当医から言われていましたが、1月の間はとてもそう思えませんでした。


今日、無菌病棟から一般病棟に移り、担当医の3月半ば過ぎ退院の予定でいきましょう、という言葉も実感を持って聞くことができるようになりました。


今年の東京の桜の開花予定は3月17日だそうです。今年ほど桜の開花が待たれることはなく、それでいて一方で、「予定より早く咲かないで」と思ってしまいます。


昨日の天皇誕生日の祝日、私は家のベランダでチェアリングをしました。
「チェアリング」は椅子を持ち出して、外で過ごすこと。いちばんシンプルなアウトドアリビングの方法です。


部屋の中のグリーンを日向ぼっこさせながら、自分も一緒に外でお茶。


暖かな陽射しを浴びて、あー春が来たんだ、と思いました。