1週間ぶりに戻った東川は、一気に雪どけが進み、春に向かっていることを感じさせます。
自宅でセミナーをしてみようーーそう思いついたのは、2017年の暮れのことでした。
東京のマンションをリノベーションして5年過ぎていました。自宅を見てみたいと言ってくれる人が何人もいて、それなら自宅でセミナーをしたらどうだろうと思い立ったのです。
せっかく自宅でするのなら、自宅でなければできないことをしようと、ランチとお茶をお出しすることにしました。食事をすることはお互いの距離を一気に近くします。1人では準備が無理なので、古くからの友人のスタイリストの佐藤智子さんに手伝ってもらいました。
ペソさんこと、佐藤さんとは、大学のマジックサークル時代からの友人で、至誠とも先輩、後輩の関係に当たり、ずっと家族ぐるみで付き合ってきました。
東京でのローズマリーサロンは2018年から2019年にかけて、6回開催しました。
1回8名、毎回違う参加者でしたので、50人近くの方が自宅にいらしたことになります。
そのたびにペソさんと至誠は前日から一緒に料理をし、当日は2人のチームワークで用意をしてくれました。
もうあれから5年になるのだと、改めて思います。
東川2M houseでローズマリーサロンを復活したのは、東京とは違った東川でのローズマリーサロンができるのではないかと思ったからです。
2月21日-22日の2日間、宿泊は東川町の暮らし体験館をお借りしましたが、ランチ、夕食、朝食、そしてまたランチと、皆さんにはできるだけこの家で過ごしていただきました。今回の参加者は急遽来れなくなった方がいたので7名。
暮らすように過ごし、その間にはSNSの発信の仕方、東川町の取り組み、織田先生のセミナー、効果的なプレゼンのための話し方と笑顔、ヨシノリコーヒーのオーナーご夫妻の起業とコーヒーの話、そしてコーヒーのおいしい淹れ方レッスン、豊かな暮らしとは何かについてのディスカッション、織田邸での照明講座など、たくさんの学びの時間を持ちました。
1日目の最後には、照明を消し、キャンドルを灯してのキャンドルトーク。今抱えている悩みや課題についてみんなで話し合いました。
まとまった時間を共に過ごすということ。それも会議室や学校ではなく、普通の家の中で、暮らしのさまざまなことを経験しながら過ごすということに、このローズマリーサロンの意味はあるのだと思っています。
最後の豊かさとは何かのディスカッションの中で出た皆さんの言葉です。
ーーーーーーーーーーーー
・扉を開けることの大切さ。続けてきていることを自信にしていいんだな、と思いました。
・選ぶことに正解がない時代。自分の信じたことに進んでいきます。
・織田先生の膨大な知識、お人柄、使命、ビジョン。胸に迫りました。やれることをやっていきます。
・「しなければいけないことから、したいことへ」。その言葉が深く刺さりました。
・目的を定めることの大切さと、みんなで食べる食事の豊かを改めて感じました。
・外に出ること、自信なんてずっとつかないことーー沁みました。知ってる人から買う食材の大切さを考えました。
・出会いがあって、新しい扉が開く。行かなくちゃ!って思います。
ーーーーーーーーーーーー
選択肢の多さは、豊かなことなのか?
そのことを、折に触れ、考えた2日間でした。
雪の中で、情報も、お店も決して多くはない環境。そんな東川という土地で、この家だからこそできた東川ローズマリーサロン。
2日間の様子は、すべて動画に収めてもらいました。これから編集してオンラインセミナーで発信したいと考えています。
そして。
この2日間、至誠はいつもそこにいました。ペソさんと一緒に、料理をし、準備をしてくれた。
ローズマリーサロンは、至誠とペソさんと私が3人で実現した時間です。
それはこれからも変わらないと思います。
仕事を休んで至誠のそばにいようとした時、「人は持っている才能を生かさないと、、、」と言ってくれた至誠。
至誠、私はここで、自分のできることを続けていくよ。
8月の末に、今度は夏の東川ローズマリーサロンを開催する予定です。
庭の恵みや豊かな自然を感じながら、また違った美しさ、気づきを得て頂けたらと願っています。