「規則正しく暮らす」ための5つの方法

  1. Lifestyle

家人は今日も無菌病棟のベッドで、常に3、4本の点滴をつないで免疫反応と戦っています。

臍帯血移植によって、他人の造血細胞が定着して血を作っているため、本来の自分の細胞を攻撃してしまうのです。
そのため、発熱、発疹、手の震え、皮膚の荒れ、、、など、さまざまな症状が出ています。

病院の暮らしは、退屈する暇などなく、朝6時のバイタルチェックから始まります。
検温、脈拍のチェックから始まり、2日に1度は採血。
MRIや、腹部エコー、ときには骨髄穿刺などの検査。
体を拭いたり着替えをしたり、皮膚の薬も都度、塗らなくてはいけません。


その間には点滴棒を引きながら、廊下を往復する歩行運動。
たんが絡むのでたん吸引も。
そのほとんどすべてが、看護師の手を必要とします。
あっという間に1日が経ってしまうと、家人は言います。

入退院を繰り返しながら、すでに1年3ヶ月。
こうした病院での暮らしには、耐えられないという方も多いと思います。
しかし本質的に真面目な家人は、この病院のスケジュールを日々こなしてきました。

それを外側から見ていて思うのは、「規則正しく暮らす」ということが、いかに力になるかということでした。


私自身は、正直、規則正しくが苦手です。どちらかと言えば感情の赴くままに行動したい方。仕事のスケジュールは早め早めに立てますが、私生活となるとかなり勝手気ままでした。


しかしステイホームの時間が長くなると、気ままな暮らしでは日々を営むことが難しいとわかってきました。


家人が入院していることで、気持ちが落ち込むことも少なくありません。単調になりがちな日々を支えるには努力が必要です。
そんな中で私が心がけていることを整理してみました。


1,ルーティーンを決める


朝起きたら、両親の写真の前の花の水を換え、お祈りをする。室内のグリーンに水をやり、すぐに朝食の準備をする。洗濯、掃除、リネンの交換は曜日を決めて。要は考えなくても体が動くようにすること。それがルーティーンを決めるいちばんの利点です。

やることの順番が決まっていれば、やるかやらないかといちいち判断しなくて済みます。

1日にやるべきことをジャンル毎に付箋に書き出し、順番をつけ、終わったら線を引く。物理的なことですが、これが効率的に片付けることに繋がります。


花やグリーンの水を換えるのも
日々のルーティン。


2,食べることに心をかける


ひとり暮らしを虚しくしないためには、食べることがとても重要だと思います。

ものすごく手間暇をかけることはしませんが、心はかけようと思っています。料理をする時間が長いと、毎回毎回が大変になってしまうので、できるだけ手軽に。

その分、ちょっとした作り置きやスープなどは、昼間の思いついたときにやっておきます。

そして盛り付けは少し丁寧に。誰かのための料理ではないからこそ、自分のために美しく盛り付け、心を満足させたいと思うのです。

ひとりの朝食は彩りを大切に。


3,書く時間をもつ


2019年から5年日記をつけ始めました。

ほぼ日の5年日記をもらったので始めたのですが、この2年間の激動とも言っていい自分の生活を振り返ると、本当に日記をつけていて良かったと思っています。


どんなに心に響いたことでも、その多くは忘れてしまうものです。

書くことによって、今日1日の出来事や心の動きをとどめる。そして、後に振り返ったときに、あーこんな言葉があったんだと発見する。それは思っていた以上に大きな喜びでした。


私が日記を書くときに心がけていることは、後で読み返したときに嫌な思いをすることは書かないことです。

父との最後は、今でも涙してしまうことがある文章ですが、それは決して嫌なことではなく、書いておいて良かったと思えること。


家人の白血病が再発して、再入院した時から送り始めた毎日のポストカード。

これも大切なルーティーンになりました。
夜は日記とポストカードを書く。紙に書くことは実態があること。物質としての日記やポストカードは、時間の確かな形です。

日記帳とポストカード、それぞれに
使う万年筆も決めている。


4,部屋を整える


人の心は、自分の居場所に左右されると思います。

ウィリアム・モリスの本を読んでいたら「美しいものを作ろうとする人は、美しい場所に住まなくてはならない」とありました。これはモリス自身の工場について述べた言葉なのですが、暮らす場所も同じなのではないでしょうか。


ふと目に入るものに癒される。

暮らしていれば、散らかったり乱雑になったり汚れたりは当然あります。
だからこそ「整える」という日々の営みが大切。

私はできるだけ小さな乱れのうちに、部屋をリセットするようにしています。

友人が送ってくれたムスカリのアレンジ。
棚を片付け、額に変えて、空間のポイントに。


5,テレビを消して音楽を流す


時は流れていくものです。

日々を大切にしようと思うなら、無意識のうちに浪費する時間を少なくするしかありません。


その最たるものがテレビ。テレビを見ないわけではありませんが、時間を切ってこの番組と決めて見るようにしています。テレビをつけ続けているととても虚しくなってくるからです。


そのかわり空間を音楽で満たします。

最近は、ほとんどいつもクラシック。ギターやピアノ、ときにはオペラのアリア。空間が音で満たされると、不思議と寂しくないものです。

最近、よく聴いているマリア・カラス。
アリアがしみるようになった。



暮らしの小さなことを発信しているFacebookでは、「今日を大切に」という言葉を毎日、使っています。


今日を大切にーーそれは悔いなく日々を営むということ。


この中の、何かひとつでもお役に立てば幸いです。

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