今朝起きたら、世界は真っ白に変わっていました。
1年ぶりに染まった景色。昨夜から雪がしんしんと降り続き、一晩で20センチほど積もり、今年初めて雪はねをしました。
このところ大きな変化が私の周りで起こりつつあります。去年、至誠が逝ってしまってから、フリーズしていたものが少しずつ溶け出し、一気に動き出したのかもしれません。それは、私自身のこともあるし、周囲の状況のこともあります。
長く一緒に仕事をしていた人が離れていく。仕事のやり方も変わっていく。町との関わりが深くなっていく。この家の意味が改めてわかってくる。
12月14日発売のモダンリビングのニ拠点居住のテーマで、東川2M houseが掲載されます。送られてきた12ページにわたる写真と記事を読んだとき、この1年間がそこに凝縮されているように思いました。
「北の大地のグラスハウス」と表現してくれたこの家。昨年の11月から丸一年、東京と東川を行ったり来たりして過ごし、四季を体感しました。この大きな窓からの景色は移り変わり、それぞれの季節に心を動かされましたが、最も美しいのはやはり冬だと思います。
雪は私に温かく、優しい。
これから長い冬が始まります。去年はただただ心をフリーズさせ、その日、その日を過ごすことだけを考えて過ぎていった冬。今年はもう少し動いてみよう。そう思っています。
1979年12月1日。その日、至誠と私の人生が始まりました。
誰にでもある特別な日。1年に1日しかない日。
私たちは毎年決まって何かしていたわけではありませんが、それでも12月1日は大切な1日として、慈しんできました。
今日からまた、友人たちがやってきます。東川2M house「2人とみんなの家」は文字通り、本来の姿を発揮するでしょう。
この雪の中で。
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