医師の言葉で知る、感染の危険

  1. Family

家人が臍帯血移植を受けてから、まもなく1ヶ月になろうとしています。大晦日から熱を出し始め、一時は40度に近い発熱が連日続きました。


お正月明けからはさまざまな免疫反応が出て、それまでのようにMessengerやFaceTimeもできなくなりました。


そんなこともあって、私は毎日、家人の病院に行っていました。10分でもガラス越しに顔を見れば少し安心することができたからです。


ひと頃ほどではないとはいえ、現在も厳しい免疫反応が続いています。痛みやかゆみがないのは救いですが、思うようにしゃべれず、文字盤を打てないほど手が震え、食事もできない。目の周りには赤いアザが、体には発疹もできています。全身がだるく、歩くのもやっとです。本人は「大丈夫、ずいぶん良くなってきたよ」と言うけれど、その憔悴ぶりは見るのが辛いほど。


いつものポストカードに加えて、封書の手紙を出したら、「封筒を開けるのが大変だから、カードだけにして」と言うのです。


ただ、個室になったことで、いつでもFaceTimeできるようになりました。


今日も病院に行きました。その時、担当の医師が、毎日来るのは控えた方が良いと言ったのです。

車で来ているのですか、という問いに、地下鉄ですと答えると、「心配なのはわかりますが、奥さんの体も心配です」と。


その時、コロナの事だとわかりました。


つい先日は別の医師から、カフェやレストランには入らないようにという話を聞いたばかりでした。感染者の原因の多くが外食によるものだと。


また、別の医師は、マスクは不織布のものしか使わないと話していました。


私自身、去年の4月、5月に比べると、コロナ慣れしてしまっていました。最初の緊急事態宣言のときには、散歩に出ることさえ怖かったのに、今はこれは不要不急ではないからという自身の言い訳のもとに、病院にも通い、また仕事もしています。


客観的に考えてみれば、状況は昨年よりは圧倒的に悪い方向に行っているのに。


幸いにも、私の周りにはまだ感染者はいませんが、しかし、私自身、いつ感染してもおかしくありません。


私の知り合いには、飲食業をやっていらっしゃる方たちもたくさんいます。そういう方たちのことを思うと、申し訳ないと思いますが、カフェやレストランには行かないことにしました。とても悲しいし、寂しい。


自分の暮らしの中で、カフェでのひとときやおいしいランチは、暮らしの中のささやかな喜びでした。


けれど、家人を心配させられない。私が病院に行けなくなってしまうわけにはいかないのです。ですから、絶対にコロナにはならないと強い気持ちで向き合わなくてはと、改めて思いました。


既往症もなく、ひとり暮らしの私は、陽性になっても自宅療養は間違いありません。買い物は? 準備しておくものは?と想定してみました。


まずはできることからと、パルスオキシメーターを買いました。これがあれば、病状を客観的に測ることができます。買い物は骨折したときに使っていたネットスーパーを使えばよい。また頼りになる知り合いも数人、頭に浮かびました。マスクは布やウレタンを避け、不織布のものだけにしました。


どの情報を取り入れ、信じるかはそれぞれの価値観にかかっています。しかし私にとって、危険と向き合っている医師の言葉は、とても重いものがありました。


何らかの形で皆様の参考になればと、あえて書かせて頂きました。

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