クリスマス、移植の日に

  1. Family


花はやはり朝の光の中で見るのがいちばん美しい。昨日、届いたクリスマスの花束が、そっと私に微笑みかけます。


今日、クリスマスの日は、家人の臍帯血移植の日。


家人の闘病をFacebookやブログで書くようになって、本当に多くの方から応援の言葉をいただきました。ひとつひとつがとても有り難く、うれしかった。「祈っています」という言葉をこれほどたくさん聞いたことはありません。


こんな時、人はただ祈ることしかできない。けれど、祈ることがどれほど強いことか。私は取り立てて宗教心がある方ではありませんが、それでも祈ることはとても心の支えになっています。


昨日のクリスマスイブ、ひとり静かに過ごしました。
キャンドルをたくさんつけ、花に囲まれ、マリアカラスのアリアを流しました。音楽が空間を満たし、目が花と灯りを愛でました。


そんなささやかなことで、心が静まり、穏やかに夜を過ごすことができました。


FaceTimeで話をした家人も、いつもと変わらず笑顔を見せてくれます。


時は粛々と過ぎていく。たゆまず、おごらず、謙虚な気持ちで精一杯向き合うこと。それ以上、私たちにできることはありません。


朝、輝くような光の中で花たちが私に語りかけます。


大丈夫だよ。You got this.


家人の臍帯血移植は、今日、12月25日の14時。


私はいつもと変わらず日常のことを片付けながら、その時を過ごすつもりです。


祈りとともに。

クリスマスイブ、FaceTimeで。

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